注文住宅を依頼するうえで知っておきたい工法
注文住宅の工法として最もポピュラーなのが木造軸組み工法です。在来工法とも呼ばれ、一般の工務店の多くがこの工法を用いて建築を行っていますが、ハウスメーカーでもこの工法を専門に行っている会社があります。設計の自由度が高いのがメリットですが、品質は施工する大工の腕前に左右されるので、良い大工を使うことのできる会社が良い会社と言えます。また部材のバラつきを抑えるために、事前に工場で部材をカットして現場で組み立てるプレカットも広く行われています。
いわゆる2×4工法と呼ばれる枠組み壁工法も人気ですが、壁で構造を支えるために、一度建ててしまうと後からの大掛かりな間取りの変更が難しい一面があります。しかし機密断熱性が非常に優れるといった利点があります。金属材料を使った注文住宅で、もっとも経済性に優れるのが軽量鉄骨構造、いわゆるプレハブ工法です。この工法を専門とするハウスメーカーは、部屋ごとに組み立て済みの部材を現地に運んで組み上げるという建築方法をとるため、工期が短くて済むのが特徴です。
そのために経済性にも優れます。また最初から屋根が付いているため、雨ざらしによる建築中の劣化を防ぐことができます。その反面吹き抜けなどの大開口部をとるのが難しいなどの制限があります。建物本体の建築コストは高くなりますが、重量鉄骨構造は間取りや構造の自由度が高く、耐久性にも優れる工法です。
最後に鉄筋コンクリートは、耐久性はもちろん、耐火性にも優れる建築工法ですが、断熱性能が中途半端だと、夏暑く、冬寒い家になってしまうこともあります。もちろん建築コストも比較的高価なので、贅沢な工法と言えます。主な工法のみを紹介しましたが、工法からハウスメーカーや工務店などを選定する視点も、理想の注文住宅の依頼のためには重要なのです。
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