注文住宅の予算を算出する場合の基本は、預貯金に借入金を足した数字になります。収入や資産が極端に多い場合を除けば、このようなかたちで予算を出すのが一般的な方法です。借り入れる金額は、これから仕事を通して稼ぐことが期待出来る金額から、注文住宅建築以外に支出される金額を引いた数字ということになります。将来稼ぎ得る金額を算出することは、公務員や会社員などのようにある程度計算できる場合もありますが、自営業者の場合はかなり難しくなります。

そこで目安として利用出来るのが、金融機関が示す融資限度額です。どの程度まで住宅建築資金を融資をすることが出来るのかを確認することで、予算の目安にすることが出来ます。しかし、この目安を利用する場合に気を付けておくべきことがあります。実は、銀行などの融資可能額は債務者の返済可能額とイコールではないということです。

もう少し詳しく言うと、余裕をもって返せる金額に設定されているわけではないということです。金融機関側から見れば利息が利益ということになります。利息額は元金が大きい方が多くなるので、たくさん借り入れてくれた方が儲かるということです。もちろん、返済されなければ損失になるので、焦げ付いてしまうことは大きなリスクとして存在しています。

しかし、建築した注文住宅が担保として提供されるので、貸し倒れのリスクは大幅に抑えられることになります。住宅資金の場合は、融資可能額が意外と高額に設定されることが多くなるので、予算算出の際には注意しましょう。