注文住宅にはさまざまな種類がありますが、その中でも最近増え始めている注文住宅のカタチが二世帯住宅です。二世帯住宅は一戸建て住宅の中でもおよそ3割を占めるほど多いのが特徴になります。10軒の一戸建て住宅があればそのうちおよそ3軒は二世帯住宅になります。感覚的にはそんなに多いイメージはないかもしれません。

せいぜい1割程度ではないかと感じるのが普通ではないでしょうか。実は二世帯住宅の多くは外見からは見分けがつかないことが多いのです。二世帯住宅といっても玄関のドアが2つある家ばかりが二世帯住宅住宅ではなく、玄関が一つしかないところも多いのです。都会でも大きな家を見かけると二世帯住宅に見えますが、これに関しては二世帯住宅である可能性が高いですが、標準的なサイズの建物でも二世帯で住んでいる場合があります。

二世帯住宅を建てる場合は通常注文住宅になります。建売り住宅で二世帯住宅をわざわざ造る建築会社もあまりありません。その理由は大きく分けて2つあります。ひとつは、二世帯住宅はそこに住む人の要望が強く打ち出された建物だからです。

つまり、建築会社としては顧客のニーズに対してニーズに合わせた建物を建てるのは難しく、しかも売れ残っても元の値段が普通の一戸建てに比べても高いため下手な賭けに出るわけにもいかないのです。もうひとつの理由は、二世帯住宅を建てる場合は、親の世代が賃貸に住んでいて一念発起して建てることは少なく、すでに親の世代は土地を持っていることがほとんどです。その土地に家が建っている場合は家を改築するか建て替えをして二世帯住宅にするパターンがほとんどです。