注文住宅を建てる前に考えるべきこと
マイホームを持つことが夢という方は多いことと思われます。賃貸と異なり様々な制約がなく、資産にもなるマイホームは確かに憧れではあります。しかし夢や憧れだけではマイホームは建ちません。特に大部分の方のように長期間の住宅ローンを組んで建設に臨む方にとっては、一生を左右する大事な選択になります。
注文住宅は施主のニーズが建築に色濃く反映されますので、後々のことを考えるとマイホーム建設のための理想的な手段と言えます。しかし一般的な商品に喩えると、注文住宅は購入する商品の企画立案を自分で行うということに他なりません。商品の出来不出来の決め手となる企画に携わる前に、考えておかなければならないことが山ほどあります。まず大事なのは、本当に今家づくりが必要なのか、ということです。
転勤の有無や頻度、老いた両親との同居といった様々な問題に照らした上で、生活設計や資産運用的な観点からも、このことはしっかりと考えなくてはならい土台となります。また現在の家族構成はもちろん、将来の家族の在り方も、間取りやデザインなどの基本的な部分を決定するためにしっかり詰めておかなくてはなりません。立派な子供部屋を作っても、建設後数年も経たぬうちに進学や就職で家を離れてしまうこともあるからです。そして人間の価値観は年を経るにつれて変化するということも織り込んでおくと良いでしょう。
現在の時点で先鋭的な設計をしてもらっても、自分が年を取ってから使いづらくては困ります。将来を見据えることが必要です。その他にも資金調達面、特に住宅ローン金利は大きな問題です。しっかりと情報を集めて、どの時点で借り入れを行うのが良いのか把握する必要があります。
なかなか困難な課題もありますが、しっかり相談に乗ってくれる注文先が見つかれば、注文住宅も怖くはありません。そして困難を乗り越えて実現したマイホームだからこそ、格別の思い入れも出てくるのです。
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